人件費シミュレーター簡易版(今年〜10年後)
平均年収・人数・ベースアップ(%/額)だけで年別コストを即算出。
今年の平均年収(円)
社員人数(人) ※一定
ベースアップ方式
ベースアップ(%/年)
例:3 と入れると毎年3%ずつ上昇(複利)。
※前提:人数は年を通じて一定。ベースアップは毎年「同率」または「同額」を適用します。
結果(年別の人件費)
ビジュアル
平均年収 人数 年間人件費

人件費シミュレーター簡易版について

人件費シミュレーター簡易版は、今年の平均年収、社員人数、毎年のベースアップ(年率または年額)を入力すると、今年から10年後までの人件費を年別に素早く見積もるためのツールです。結果は一覧表と要約で表示され、CSV出力と要約のコピーにも対応しています。入力と計算はページ内で完結し、外部送信は行いません。

できること

・平均年収と人数から、基礎となる年間人件費を算出
・ベースアップを年率指定(複利)または年額指定(線形)で適用し、年ごとの人件費推移を表示
・今年、10年後、11年分累計の要約を提示
・シナリオ比較のための再計算とCSV保存

含まれていない機能(重要な前提)

この簡易版は、速度と分かりやすさを優先するため、次の機能をあえて搭載していません。
・社会保険や福利厚生費などの会社負担分の自動計上
・賞与、残業手当、各種手当など給与以外の構成要素の自動反映
・新規採用や退職による人数の年次変動、期中の入社・退職による在籍月数の調整
・部門別やグレード別の差異を前提にした詳細集計
これらが必要な場合は、後述の「簡易版で精度を上げるコツ」や「より詳細な計算が必要な場合」を参考に調整してください。

使い方

  1. 今年の平均年収を入力する。
  2. 社員人数を入力する(この簡易版では年を通じて一定として扱う)。
  3. ベースアップ方式を選び、年率または年額を入力する。
  4. 計算するを押すと、年別の人件費と要約が表示される。必要に応じてCSVを保存したり、要約をコピーして資料に貼り付ける。

計算ロジック

・年率方式は複利で計算(平均年収 × (1+年率)^年数)
・年額方式は線形で計算(平均年収 + 年額加算 × 年数)
・人件費は平均年収 × 人数で算出(賞与・社会保険等は含まず)
・出力範囲は今年から10年後までの11年分

出力の読み方

・今年の人件費は現在の固定費の基準点
・10年後の人件費は長期的な固定費の着地点の目安
・11年分累計は中期的なキャッシュ需要のラフ見積もり
年ごとの表を見ると上昇カーブの傾きが分かり、固定費の増加速度を直感的につかめます。

利用シーン

・ベースアップ案の事前評価(年率2パーセント案と3パーセント案の差分確認など)
・中期経営計画の初期見積もり(固定費の床を把握して売上・投資計画と整合させる)
・値上げや粗利改善の必要性検討(自然増する人件費に対して必要な改善幅を把握)
・取締役会、金融機関、投資家への説明資料の素案づくり
・部門ヒアリングの起点として全社の基調カーブを共有

簡易版で精度を上げるコツ

・賞与や社会保険を概算に含めたい場合は、平均年収に社内標準の係数を掛けて入力する(例として平均年収×1.2など、社内ルールに沿った係数を採用)。
・人数の増減を想定する場合は、増員後の平均人数で一度計算し、現状人数でもう一度計算して差額を固定費インパクトの概算として捉える。
・シナリオは二つ以上並べ、年率案と年額案を同時に検討する。10年後と累計の差を見ると意思決定が早くなる。
・年率方式は年を追うほど増加幅が大きくなる。売上や粗利の成長率と並べて持続性を確認する。


この簡易版は、完璧な正確さよりもスピードと比較のしやすさに重点を置いています。まずは現在の前提で計算し、いくつかのシナリオを並べて差分を見ることから始めてください。全体感を早くつかむことで、次に検討すべき詳細や打ち手が自然と見えてきます。